カンクン(メキシコ)へは何時間で行ける?直行便はない!?どこ経由が1番おすすめになるのかルートを大公開

世界的なビーチリゾートのカンクン(メキシコ)は日本からだと直行便がないため、乗り継ぎで移動することになります。
現在新型コロナウイルスが流行し、航空ダイヤも運休や減便が起きています。ここで紹介するルートは2020年10月からの冬スケジュールのデータを元にしています。
もくじ
カンクンに行く方法は
日本からは北米経由が一般的
日本からカンクンに向かう場合、最短の乗り継ぎ時間で検索をすると北米経由が最も早くなります。
主な経由地としては、アメリカのロサンゼルスやヒューストン、ダラス・フォートワース、カナダであればバンクーバーやトロント、メキシコのメキシコシティ経由になります。
どの経由地でも往路は同日乗り換えが可能であり、日本を出発したその日の夜にはカンクンに到着することができます。
復路は経由地によっては1泊が必要になりますが、夜遅くに現地を出発して日本に早朝に到着する便のあるロサンゼルスやニューヨーク、メキシコシティ経由が最速コースになります。
カンクンに行くための乗り継ぎおすすめルートはITIが使えるルート
数あるルートの中でもお薦めのルートになるのが、ITI(International to International)を利用することができるダラス・フォートワース経由またはヒューストン経由です。
ITIは、乗り継ぎの時に荷物を一旦ピックアップすることなく現地まで運んでくれるサービスで、ダラスの場合には、アメリカン航空またはJAL(日本航空)からアメリカン航空のカンクン行きに乗り継ぐ際、ヒューストンの場合にはユナイテッド航空またはANA(全日空)からカンクン行きのユナイテッド航空に乗り継ぐ際に適用されます。両空港ともに一旦アメリカへの入国をしなければいけませんが、それでも荷物を持って移動しなくてもよいのは助かります。
ロサンゼルスやニューヨークでは、入国審査を受け荷物を一旦ピックアップし、場合によってはターミナルを移動してから、チェックインとやることが多くなり、それだけ時間もかかります。最低乗り継ぎ時間は2時間になっていますが、フライトの遅れや入国審査で手間取ると乗り継ぎ失敗をするリスクもあるので、ダラスまたはヒューストン経由がお薦めです。
アメリカ経由はESTAが必要
アメリカ経由でカンクンに向かうのが最も早いのですが、1つ問題もあります。
それがESTAです。アメリカでは、トランジット目的であっても電子渡航認証システムESTAの取得を義務付けており、事前にESTAを申請し、取得しておかなければいけません。
申請には手数料がかかり一人当たり14US$が必要になります。一人であれば大した金額ではないかもしれませんが、複数で行くとなるとそれなりの金額になってしまいます。
カナダまたはメキシコ経由であればESTAを取得する必要はありませんので、その分手間と値段が安くなります。
日本からアメリカ経由でカンクンへ
それでは実際に東京(成田空港)からダラス経由でカンクンに向かったときのことを紹介します。
ダラスでの乗り継ぎ時間は何時間必要か
まず、航空券を予約する際にダラスの乗り継ぎ時間を考えて航空券を手配します。日本からダラスに向かうアメリカン航空または日本航空の便は1日2便、季節によっては3便になりますが、どの便もダラスには午前中に到着します。そして、ダラスからカンクンに向かう便は多く、1日に5便ほど、朝の7時から2時間間隔で飛んでいます。
ダラス空港では、国際線から国際線のITIを利用する際、最低乗り継ぎ時間は70分に設定されています。
そのため、私が搭乗したアメリカン航空61便はダラス空港の到着が午前7時30分、カンクン行きの便は午前9時に出発するため予約システム上は十分に余裕がある数字になります。
しかし、この時間は多くの飛行機がダラスに到着する時間であり、入国審査、そして再度出国審査と保安検査をするのに時間がかかります。実際に乗り継ぎをしたときにも90分あったからと言って余裕があったかと言われるとそんなことはなく、到着後、スムーズに全てを終えて、飛行機に到着したのが搭乗開始時刻という決して余裕があるスケジュールではありませんでした。
ダラス・フォートワース空港はアメリカン航空のハブ空港であり、全米でも指折りの巨大空港です。空港内は免税店やレストランが充実しており、数時間であれば楽しく過ごすことができます。カンクン行きの便数も多くあることから、トランジットに3時間程度の余裕を持って、その間にダラス空港を楽しむのがよいでしょう。
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乗り継ぎが短い場合には「FAST TRACK」を忘れずに
ダラス空港では、最低乗り継ぎ時間が70分に設定されていますが、日本からのフライトが遅れてしまったらどうするのでしょうか。実は、空港における対応が全米でも短い時間で乗り継げる空港として評価されているのです。
乗り継ぎ時間が短い場合には、到着して飛行機から出るとホワイトボードのようなものに「FAST TRACK」と書かれた札と接続の便名が書かれています。この書かれている便に搭乗する人はFAST TRACKの札を忘れずに取ります。(配布しているわけではなく貼ってあるだけなので注意が必要です。)
そして入国審査、一旦2階に上がって出国審査と進みますが、このときに「FAST TRACKレーン」を利用することができます。筆者も、カンクン行きではなくメキシコシティ行きで利用したことがありますが、30分ほどですべてを完了して搭乗口に戻ることができました。
カンクン行きの際にも、最低乗り継ぎ時間さえ守れば救済措置があることを覚えておきましょう。
復路は1泊が必要になる
ダラス経由は往路に関しては短い時間で乗継ができますが、復路は1泊が必要になるケースが多いです。カンクンを朝の4時台に出る飛行機に乗れば、なんとか日本行の便に同日中に乗り継ぐことができますが、現実的ではありません。
そこで、おすすめなのが復路はダラスのトランジットを利用して1泊をしてしまう方法です。これでゆっくりとダラス観光も良いです。どうしても同日中に乗り継ぎたい場合には、ロサンゼルス・ニューヨークあたりを経由する便を復路のみ選択しましょう。
意外に安い方法はメキシコシティ経由だった
最後に検討の候補に挙がったものの採用をしなかったのがメキシコシティ経由です。成田空港からメキシコのメキシコシティ空港にはアエロメヒコ・全日空の2社が1日2便ずつ飛ばしており、メキシコシティ空港で乗継をしてカンクンに行くことができます。アエロメヒコ同士であれば、同じターミナル内で乗り換えも可能です。
2020年の冬スケジュールにおいて日本からカンクン行きを検索すると価格面で最も安い候補に成田発メキシコシティ経由のカンクン行きが出てきます。
スケジュールも日本を出発した日の夜にカンクンに到着でき、復路もメキシコシティを夜に出ることから夕方までカンクンで遊んで、そのあと帰国するというスケジュールが可能です。アメリカのESTAを取得しなくてもよいというのももう1つの魅力です。
なぜ、私は採用をしなかったのかというと、その当時アエロメヒコが毎日運航ではなかったからです。アエロメヒコは、需要と供給に応じて頻繁にスケジュールの変更をします。毎日運航ではなかったため、どうしても復路においてメキシコシティで1泊をする必要が出てきてしまうためダラス経由にしました。
まとめ
カンクンまで行くルートについて紹介しました。日本から直行便がないのでどうしても乗継便を使わなければいけなくなります。
しかし、一言で乗継便と言っても乗り継ぎの方法はさまざまであり、できれば楽な方法を選択したいというのがほとんどではないでしょうか。
そこでITIを利用できるダラスまたはヒューストン経由がおすすめになります。荷物をピックアップする必要がなく、乗継客専用の動線があるので海外旅行に慣れていない人でも乗り継ぎしやすいメリットがあります。